プチぼったくり
バブルの遺産
”バブルの遺産”と聞くと、廃墟となった無駄に豪華な建物などがイメージされます。
長野県のリゾートマンションや別荘分譲地なども派手さはなくともバブルの遺産と言えます。
買ったまま活用されずに放置に近い状態のオーナーがたくさんいる状態だからです。
そんな不動産が負の遺産となっていることを前回のブログでも書きましたが、昨日も2件の売却相談がありました。
ぼったくりの被害
新宿歌舞伎町での出来事ではありません。長野県の山奥での出来事です。
正確には長野県の山奥に持っている不動産のことで、騙されてしまう人がいるようです。
まず、不動産業者から「手紙や電話で外国人がリゾート物件を買いたがっているので、売却する気があるなら紹介したい。」とのアプローチ。
所有者が関心を示すと、「それにはまず測量など物件の調査をする必要があり36万円払ってください。」と言われるそうです。
毎年、固定資産税や管理費を払い続けてきたような人なので、先行投資できない額ではなく、そのぐらいで売却できるならと依頼してしまう。
困っている人をお客さんに
一般的に、不動産の仲介業において、仲介手数料は成功報酬。その不動産が売れないのに先にもらうことはありません。測量や造成などの先行投資をおすすめすることがあってもそれは売却しやすくするためです。
しかし、こう言った業者はこの36万円の調査費用を稼ぐために営業をしています。自社のホームページに相場からかけ離れた価格で掲載して放置するだけ。
困っている人を見つけて、困りごとを解決するのではなく、それにつけ込み不安を煽ったり、期待を持たせて躍らせるような商売をしています。
また、測量費用をネットなどで調べればそのくらいはかかるので、ちょっと費用がかかるけどそんなものかなと思ってしまいます。
しかし、私が売却依頼された木曽の別荘分譲地は測量図が整っており、境界もはっきりしているので、そもそも売却のための事前の測量の調査は必要ありません。
実際に現地には来て小さな売り地看板は設置し、自社のホームページに掲載はして一応それらしいことはしているが、全く価値はない。まさにやっていることは限りなく詐欺に近いプチぼったくり。
困りごとにつけ込むのではなく解決することを仕事に
ほとんど問い合わせもなく、タダでも欲しいと言う人がいない、どうしたら売れるのかわからないような不動産でも、たまに思いがけず売れることがあります。
一度は、ツリーハウスを作る場所を探しているという方。もう一つは将来農業をしたくて、そのための食料倉庫を作る場所を確保しておきたいという方。
思いもよらない活用法ですが、無理という先入観を持たずに売却依頼をお引き受けして表に出していたので、縁をつなぐことができました。
”負”動産になってしまった不動産の取り扱いは難しく、プチぼったくりの方が、売り上げは上がっているでしょう。しかし、当社は困りごとを商売にするのではなく、その解決を商売にします!
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