中央不動産はどこから来てどこへ向かうのか ⑦
前回のブログで、この中央不動産の事業一本に絞り、専業の不動産屋さんとしてリセットして新たに歩み出したことを書きました。今回は、私が今どんな取り組みをしているかを書かせてもらいたいと思います。
不動産屋さんというよりも仲介屋さん
一口に不動産業といっても、業態は様々です。土地やマンションを分譲したり建売住宅を販売したりする開発業、いわゆるディベロッパー、アパートやマンションを所有して家賃収入を得る賃貸業、いわゆる大家さん。
そして他人の賃貸アパートや売り土地・建物の仲介をする仲介業があります。
開発業はリスクもあるけれども大きな利益を得ることができる。賃貸業はレバレッジといって銀行から融資を受けることによって自己資金の何倍もの資産を取得して多額の家賃収入を得るとこができる。
仲介業は自ら売り買いをせず、多額の借り入れもすることがないので、リスクは少ないが、手数料の額は法律で定められており、数をこなさなければ利益は得られません。
まちの不動産屋さんでは、多かれ少なかれこれらのいずれも扱う総合不動産業として営業していることが多く、当社も同じくそういう業態でした。
しかし私は開発業や賃貸業はうまくいかない(むしろ失敗してしまう)ことが多かったのです。
そんな時、定期的にコーチングを受けていたビジネスコーチの方からこんな助言をもらいました。
「鈴木さんは不動産屋という意識を無くして、自らを仲介屋とした方がいいよ。八方美人で人に嫌われたく無いタイプだから、みずらか売り買いをする開発や賃貸では相手に喜ばれるように高くかって安く売ったり貸したりしちゃうよ」と。
確かにそれでは商売になりません。仲介業の場合はどちらも喜ぶように間をとりもつことで商売になります。確かに自分の性格にあっています。その日から仕事に対するスタンスが変わりました。
それからは、不動産を通じて人と人をつなぐことを意識するようになりました。また、仕事を超えて人と人をつないだり紹介することも多くなりました。
中古住宅と木曽の不動産
当社では伊那市を中心とした近隣市町村のおおむね車で1時間程度でいくことの出来る範囲の物件を取り扱わせていただいています。
土地や建物の売買仲介が主な業務となり、賃貸は、どこもかしこもではなく、昔から専属で管理を依頼されている大家さんの物件や当社で売買仲介をさせていただいた建物を取り扱っております。
特に強みとするのは、中古住宅の売買仲介です。過去の建設業での住宅建築の経験を活かして、単に築年数だけでなく建物の状態や質をみて査定を行ったり、リフォームの提案や少額の工事を請け負ったり、安心できる業者を紹介することもできます。
国土交通大臣認定の不動産コンサルティングマスターの資格を取得した知識やこれまで20年の経験を活かして、そもそもその建物を売った方がいいのか、貸すなど活用した方がいいのかといった提案をすることもできます。
信州中古住宅流通ネットワークという中古住宅に関連する様々なプロのグループを作り、そのメンバーとして活動しているので、常に新しい情報も得ることができお客様に提供できます。
また、営業エリアとして取り扱っている業者の少ない木曽地域の物件を積極的に取り扱っているのも当社の特徴です。
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルが平成18年に開通するのに合わせて、伊那の不動産を木曽の人に買ってもらおうと出した折り込み広告が発端でした。
当ては外れて、問い合わせがあったのは、木曽の土地を売りたいというものでした。ホームページに「木曽の不動産も扱っています」というコピーを載せるとその後もリゾートマンションや別荘を売って欲しいという問い合わせが続くようになったのです。
今では売却を依頼されている物件の数では伊那谷の物件と木曽谷の物件が同じくらいの数にまでなっています。
木曽の別荘は、売却希望の方も購入希望の方も大阪など関西の方か愛知などの中京圏の方がほとんどです。もともと愛知の生まれで、大阪に何ヶ月も暮らしてたことのある私にとって、縁を感じる取引をさせてもらっています。
移住・二地域居住
私自身が県外から来て20年伊那市で暮らしてきた経験を活かして、空き家バンクの担当や市の移住交流関係のイベントへの参加協力もしています。
自分が住む伊那市が住みやすいと感じているのでおすすめしていますが、伊那市にこだわっている訳ではありません。
長野県に住むと良い理由はたくさんあり、おすすめしていますが、長野県にこだわっている訳ではありません。
しかし、あなたがもし都会に住んでいるのであれば、田舎への移住や二地域居住をおすすめします。
その理由やその他に私がこれから進めていきたいことを、このシリーズ最終回となる次回のブログで書かせてもらいますね。
〜これまでの連載はこちら〜
中央不動産はどこから来てどこに向かうのか
中央不動産はどこから来てどこに向かうのか 2
中央不動産はどこから来てどこに向かうのか 3
中央不動産はどこから来てどこに向かうのか 4
中央不動産はどこからきてどこに向かうのか 5
中央不動産はどこから来てどこに向かうのか 6
田舎暮らしの1位を目指してブログランキングにも登録してます。よかったなと思ったらポチッと下のバナーをクリックご協力お願いしますね!
にほんブログ村
最近のコメント