日本で一番、村が多い県
長野県にはKURAというとてもセンスの良い月刊誌があります。
キャチフレーズも、「信州を愛する大人の情報誌」
その別冊で、移住・定住ガイドブックが出ました
77市町村
タイトルにあるように、長野県には19の市、23の町、35の村、計77の市町村があります。
市町村合計こそ、179という桁違いの北海道の存在がありますが、それについでの2位。村の数となるとダントツの1位。2位の沖縄は19村です。
村が一つもない県は13もあります
なんでそんなに村の数が多いんだろうかとちょっと調べてみました
そもそも、市町村の数は、明治の大合併、昭和の大合併を経て、平成11年から平成18年の平成の大合併で、3232市町村から1821市町村まで激減しました。
長野県も平成11年の120市町村から77市町村に減ったのですが、お隣の新潟県は112市町村から30市町村まで減っています。
増減率で見ると、首都圏や大阪を除けばかなり上位です。
なぜ長野県は村の数が多いのか?
理由の一つとして、平成の大合併の頃の知事が田中康夫さんだったからだと言われています。
国が主導する合併に反対する立場を前面に押し出していたので、県から市町村への合併推進の圧力がなかったようです。
そして、そもそも田中元知事が市町村合併に反対していた理由でもあるのですが、長野県は山国で中山間村が多く、隣の町村と合併と言っても山隔てた向こう側だったりして、効果的な合併に至らなかったなんてことも。
伊那市も平成18年に旧高遠町と旧長谷村との3市町村合併となりましたが、当初は上伊那郡北部6市町村での合併が検討されていました。
辰野町、箕輪町、南箕輪村が合併せずに残り、上伊那郡南部の駒ヶ根市、飯島町、中川村、宮田村も合併せず、残りました。
合併してよかったか?
正直なところ、もともと高遠藩の城下町でもあった高遠町民は合併に反対していた人の方が多く、いまだに伊那市民という意識は低いなんてこともよく聞きます。
それでも三市町村が合併したことで、過疎地対策から割と早い時期から空き家バンクをスタートし、地元の宅建協会支部との協定も結んで積極的な活動をはじめました。
今では高遠・長谷地域だけでなく市内全域に広がり、実績も出ています。その影響もあり、移住地として注目されるようにもなりました。
合併をしなかった近隣市町村でも独自の特色を出して小さいながらも小回りの効いた行政運営をされているのを見ると、無理に合併するばかりが生き残りではないと感じます。
それでも、伊那市は中核市としてのマンパワーと、桜の名所高遠城址公園、パワースポットゼロ磁場、長谷の分杭峠という全国的に有名になった場所というこれまで伊那になかった対外的な売りが合わさり、良い合併だったのではないかと思います。
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