公立高校か私立高校か
30年ぶりの対決
昨日は全国高校野球選手権長野県大会の決勝。うちのカミさんの母校でもある伊那弥生ケ丘と飯山高校。
公立高校どうしの決勝戦は30年ぶりだそうです。県内108校中私立高校は19校しかありません、しかし甲子園常連校は松商学園とか佐久長聖といった私立高校。
準決勝ではそれぞれ私立の強豪校に勝って上がってきているので、番狂わせの大一番と言える試合となりました。
甲子園出場校の公立高校の割合
60年前には全国の甲子園出場校のうち、80%が公立、20%が私立だったのが、60年のうちに毎年毎年徐々に私立高校優位が進み、昨年では公立が20%以下で私立が80%以上。
いつの間にか公立高校が私立高校を破って甲子園に出場するのことがニュースとなるような時代になりました。
調べたわけではありませんが、他のスポーツにおいてもほぼ同じ状況ではないかと思います。
難関大学進学も私立高校優位に
勉強の方はどうかというと、地方は私立の進学校というものがほとんどないので、公立高校の方が偏差値は高いのですが、全国で見れば難関大学への進学は東京の私立進学校が圧倒的な進学率を誇っています。
スポーツでも勉強でも、具体的な目標の達成にフォーカスをした教育、指導をしている私立高校の方が確実に結果を出しているのが現状です。
一つのことにフォーカスというと聞こえはいいのですが、勉強ばかりしているかスポーツばかりしているか両極端だとも言えます。
地方の公立高校の価値はどこにあるか
地方においては、スポーツで結果を出すことを目指している子以外は公立高校を目指す子の方が圧倒的に多い環境です。
全国レベルの結果を出している学校はスポーツ(文化系部活動を含め)においても勉強においても私立高校により優秀な生徒が集まる傾向が強まっていると思われます。
しかし、私の個人的な意識としては、世の中は競争社会から調和・協同の社会へとシフトしていると思っています。
勉強も部活も両立し、田舎ののんびりとした空気と言われるかもしれませんが、バランスの取れた学生生活を過ごすことはこれからの時代に価値を増していくのではないかと。
20年後はどんな時代に?
子供が小さいうちは自然環境が豊かな田舎で子育てをしたいけれど、大学受験を考えると田舎暮らしは心配だという声を聞くことがあります。
確かに、これまでの学歴重視の社会で最近の大学受験合格実績の傾向から見ればその通りと言えるところはあります。
実際、自分の娘の受験に際しても地方の公立高校のハンディみたいなものは感じ、下の長男は私立の学校に行っています。
しかし、これから子育てをする世代にとってはどうでしょう?20年後の価値観は全く今とは違ってくるのではないかと感じています。
ps.ちなみに決勝では残念ながら伊那弥生ケ丘高校は接戦の善戦虚しく負けてしまいました。勝った飯山高校は4月までグランドが雪に覆われて外で練習できないハンディを跳ね返しての甲子園出場。ぜひ長野県勢を応援してあげてください。
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