高齢者の家じまい
今日は、伊那市の空き家バンクで担当が回ってきた、高遠町の山間部、三義(みよし)地区にある古民家の物件調査に行ってきました。
所有者の方はご高齢になり、旧長谷村にある高齢者住宅にお住まいで、もう車も運転をされないということなので、お迎えに行きました。
途中、前を走っているバスがかなりゆっくりバス停に停まりました。今、伊那市で実証実験を行なっている自動運転のバスでした。
実験終了前に体験してみたいと思っています。すでに体験された方のブログはこちら→伊那市への移住に関する情報満載のブログです。
さて、本題に戻ります。老夫婦が賃貸するか売却したいと空き家バンクに登録をした建物は、築年不詳の古民家。
下水にも接続され、水洗トイレになっていて、お風呂もユニットバスなのですが、難点はそのお風呂の場所が外の別棟。雨や雪には濡れずに行けるようになってはいるのですが、冬はちょっと寒そうです。
伊那市のまちなかに住む人には山奥の集落というイメージですが、中心市街地までは車で30分。都会の通勤時間を思えば近いものです。
今は荒れてしまっていますが、隣の家庭菜園にちょうどいい大きさの畑も借りることができます。
賃料や売買価格はこれからご夫婦とご相談させていただきますが、相場としては車一台買うよりも安いと言ったところでしょうか。
軽く掃き掃除をして、今のお住まいに戻ったところでお茶をご馳走になり、お手製のどら焼きをいただきました。
聞けば、ご主人が90歳、奥さんが93歳とのこと。お二人とも杖をついて奥さんはかなり耳がご不自由な様子だったので、かなりのお年とは思っていましたが、まさか90歳超えていらっしゃるとは。
息子さんが二人いらっしゃるそうですが、ご長男は市内のまちなかに近い地域に家を建て、次男の方は広島にお住まいで、ご実家は不要とのこと。
会話もはっきりとしていて、まだまだお元気なお二人でしたが、年齢が年齢だけにご長男の方とも一度お電話でご挨拶をさせていただくことにしました。
一般論としてですが、いずれ古い家をどうにかしなくてはと思いつつ、子は親の元気なうちは処分するとは言い出せず、親は年老いて自分ではなかなか肉体的にも精神的にも大きな仕事が出来なくなり、あっという間に空き家が傷んでいくということが多いです。
万一、所有者が認知症になったり、重病で意識がない状態になれば売買や賃貸の契約も出来ないこともあります。
年末年始など、親族が集まった機会に一度ぜひ話し合いをしておくことをおすすめします。
「今のうちにどんな準備ができるのか」「家族とどんなタイミングでどんな風に話を切り出したらいいか」といった直接的な売買や賃貸に関わる前のご相談もお受けしています。
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