神社と地方創生 その2
神迎祭に行ってきました
先月、出雲大社に行ってきました。昨年に引き続き2度目の神在祭のツアーに参加しました。『ビジネスエキスパートがこっそり力を借りている日本の神様』の著者、道幸先生にご縁をいただきました。
毎年旧暦の10月10日の夜、今年は11月6日の水曜日、全国から稲佐の浜に神様が集まり、その後一週間出雲大社で神様たちの大会議である神議(かみはかり)今でいうサミットが行われたのです。
その始まりの儀式が神迎え祭で、ほぼ最前列の特等席とも言える場所で、夕方から何時間も砂浜で待ち、感動的な夕日を眺め、その後なんとも神秘的で厳かな神様を迎える神事に参加することができました。
有名な神社の寂しい現状
出雲までは伊那から車で名古屋空港まで、そこから飛行機で出雲空港まで、空港からレンタカーでまず先に美保神社に行きました。
漁業、商売繁盛の神様、えびす様(事代主様)の総本山。とてもへんぴな場所にあるのですが、歴史と格式を感じる神社でした。
ただ、すぐお膝元の目の前の港町があまりにも廃れてしまっていて寂しい感んじを漂わせていました。
以前、愛知の津嶋神社に参拝した時も同じことを感じました。どちらも全国に何千もの分社や末社がある神社の総本山にも関わらずそのお膝元が寂しい状況。
車社会になったので、神社には参拝をしても周辺でゆっくり滞在することなく次の観光地に行ってしまうのでしょう。
全国に分社のある有名神社
諏訪神社の総本山、長野県の諏訪大社、八幡神社の総本山、大分県の宇佐神宮、三重県の熊野神社、静岡県の秋葉神社など、全国に何千もの分社や末社のある神社の総本山は地方の片田舎にあります。
そもそも、全ての神社の総本山とも言える伊勢神宮のある伊勢市も人口12万人ほど、三重県で6番目の小都市です。
江戸時代、伊勢参りがブームの時は当時の人口3000万人ほどなのに、一年に1000万人もの人が全国から遠路参拝していたそうです。
都に一極集中ではなかった。
今では日本では代表的な起業の本社や役所は東京にあり、お金も人材も情報も全て東京に集まってしまう。
しかし、江戸時代まではそれぞれ独立採算の会社の社長とも言える大名が全国にいて、全国に支社のある大手チェーンとも言える神社が全国にあった。
今とは違い、東京から全国に人やお金が流れていく仕組みがあった。全国が神社を通じて網目のように繋がっていた。
地方創生のモデルとしてこの形が参考にならないだろうか?そんなことを妄想しました。
長野県の諏訪大社にもぜひ来てください!
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1件の返信
[…] この地区は戦前まではあたり一面の松林だったところを開墾されて畑になり、その後中央高速道路が近くを通ったことにともないこの数十年で急速に宅地化が進みました。そんな変遷を見守ってきた地域の神社。日本全国どんな地域にもそんなストーリーがあることと思います。伊勢神宮をはじめとする全国に末社をもつ大きな神社のネットワークや地域のコミュニティーの要となってきた氏神様がこれからの地方創生のキーポイントになるのではないでしょうか。以前の記事、神道と地方創生その1 神道と地方創生その2 […]