まちが小さいのはむしろ強み?
人口10万人の境目
現在、長野県内には長野市、松本市、上田市の3つの市だけが人口10万人以上。南部では飯田市が以前は10万人を超えていたのですが、昨年10万を割ってしまいました。
全国670都市のうち、約3分の1が10万人以上でその10万人以上の都市が日本の全人口の75%を占めているそうです。
全国展開している大手が出店を考える際は効率や採算を考えてこの人口10万人以上の都市というのが一つの基準となっていたようです。
今でこそもっと緻密なマーケティング調査が行われたり、出店数が増えてそれ以下の人口の街にも進出する企業は増えているとは思います。
しかし、10年位以上まえに私が活用を依頼された土地に大手を誘致しようと開発部門にアプローチした時には伊那市は人口6万人という小ささで門前払いをされていました。
見せかけのにぎわい
最近では、私は積極的に全国チェーンなどの出店、店舗開発などに関わることがありません。
有名チェーン店などが新規出店して話題となると、一時的に賑やかになったような気がします。
しかし、経済的に地元の地域全体に取ってはプラスになることは少なく、多少のパートアルバイトの職場が増えるだけで、地元住民のお財布から出たお金は外に出て行ってしまいます。
まちのイベントのすばらしさ
先週末、伊那谷を中心に県内10社のシードル20銘柄と4社のクラフトビール8銘柄が一堂に並ぶ『泡フェス』が開催され、参加してきました。
昨年伊那に新しくできた「ペッカリービール」と「イナデイズブルーイング」という2つのクラフトビールが話題となっています。
伊那に醸造所がある「カモシカシードル」のシードルが先日アジア最大の審査会でで最高賞を受賞したこともあってか、予想をはるかに上回り、昨年の4倍を超える来場者だったようです。
主催をしたのは、伊那谷の飲食店やりんご農家などでつくる「アスタルシードルクラブ」。
大都市のイベントのように大企業の協賛などに頼ったり、大手広告代理店の企画ではない手作りのイベントです。
小さなまちのイベントは、主催者も参加者も誰かしら友人だったり顔見知りだったりのつながりがあるので、社交の場でもあり、モノ、コト、を起したり作り上げたい人は運営側に加わって楽しむチャンスもころがっています。
大企業のビジネスにならない規模のまちだからこそ作り手も参加者どうしも顔の見える、地元の中でお金も循環するイベントを開催することができているとも言えるのかもしれません。
極論すれば人口が少ないからこそ。”まちの活性化のためにはともかく人口を増やそう”というのは本当に正しいのか?とふと足を止めてみたくなります。
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