幕末のノマド
私自身、特に俳句を嗜んでいるわけではないのですが、江戸末期から明治にかけて伊那の地で句を詠んでいた漂泊の俳人、井上井月(いのうえせいげつ)に最近非常に関心があります。
今から200年ほど前に越後長岡藩の下級武士の家に生まれたと言われる井月は、30代の後半に突如伊那谷を訪れ、それから66歳でほぼ野垂れ死にのような最後を迎えるまで、伊那の地で句を詠んでは酒を貰い食事をご馳走になって漂泊していた。
この夏の課題の、”こども新聞コンクール”の新聞づくりのテーマを6年生の娘に相談された時も、井月さん新聞はどう?と。本人も2年生の時、学校で書いた俳句が信州井月俳句大会で賞をとったことがあるので、乗ってきました。
最近、パソコン一台、スマホ一台持つだけで世界中を旅するノマドとかパーマネントトラベラーなんていうことしている若い人がいますが、井月は着の身着のまま、何も持たず、居も定めず筆一本で暮らした言うなれば幕末のノマド。
舞踏家の田中泯主演、先日亡くなられた樹木希林語りの「ほかいびと」という井月を描いた映画もあります。
私自身、漂泊ではありませんが、よそからきた人間ですが伊那の地は変人を受け入れてくれる優しい人たちと優しい自然に囲まれているのかもしれません。
井上井月顕正会
http://www.seigetsu.org/
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